SORTIE

dim 23 mai 1999

<<          >>

 

23日、日曜。気持ちのいい快晴だ。
普段ならば雨もまた良しだが、
こういう短期の旅行は晴れに限る。

今朝の天気予報。
ミカンのような、
ずいぶんつるんとした
太陽じるしが並ぶ。




朝食。また昨日のイタリアのおじいさんと孫らしき女の子。
今日もおじいさん、いまにもくたばりそうな声で
「ボンジョール・・・」だ。仏語のつもりだね。
休日をちょっと隣の国で、か。
それにしても変わった組み合わせだなあ。
女の子はティーバッグの紅茶をおじいちゃんに。
おじいちゃんは、手も口もふるわせながら一口飲む。
ちょっと顔が歪む。
女の子はにこにこしながら少し困った顔をして、
我々に丁寧な英語で尋ねてくる。
「すみませんが、どれがいちばん普通の紅茶だと思いますか」
何種類かあるのだ。
「今並んでるのは全部ハーブティーだと思う。
私が飲んでるのもそう」と麗子が答える。
たしか昨日はあったが、今日はそれがない。
「コーヒーがいちばんおいしいよ」と教えてあげる。
おじいちゃんはかなり残念そうな顔はするが、でもちゃんとコーヒーを飲む。女の子は面白そうにその様子を眺めている。
まさにちょうどそこへ、給仕がティーバッグの補充を持ってくる。
「あー、あれだ」と我々が指さすと、女の子はさっそく差し替えを。
するとおじいちゃんはだいぶ経ってから超スローモーションで、もうええわ。といった感じで、すべてを顔面のみで語っている。
席を立つ前に、小さな丸いパンを4つ、そろりそろりと大切そうに紙にくるんで持って帰る。

 

<<          >>

10/21