SORTIE

dim 23 mai 1999

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Orangerie美術館の方向へ向かう。何やら金ピカの豪華な門をくぐると、広い公園が。
Jardin des Tuileries だ。噴水の周りでみんなイスを並べてひなたぼっこ。
日差しが強くて、水しぶきがキラキラと舞っている。
ここでみんなと一緒にくつろぎたいなあ・・・
・・・いや、今日は美術館だ。麗子を追いかける。
Orangerie は行列だ。今日は日曜だから。
あきらめてOrsayへ向かう。川沿いに美術館と広い公園がある。
Seine川がさざなみをたててゆらゆらと流れる。広くて気持ちがいい。
橋を渡って、日当たりの良い閑静な通りをしばらく歩くと、Musee d'Orsay。

特設にあった絵。初めて見た。ずっと見てしまった。
E.Jansson?とかそんな感じの名前。名前を覚えようとしていなかった。不覚にも。
いちおう館内の作品をだいたい見て回ったが、最後にもう一度そこへ戻ってきて長い間見ていた。
この美術館は意外にどんどん写真を撮ってもだいじょうぶ。麗子の好きなMonetを撮った。
EJの絵は撮らなかった。何度も撮ろうとしたけど。
絵はがきもあったけど、何かが違う。買わなかった。
ただずっと見ていた。

麗子とは見たいものが違うので、Orsayの入口から別行動。 
順路の終点で落ち合う、というつもりでいたら 
途中で会ったので、昼食を。 
サーモンがとてもおいしい。高級料理店と同じ味がする。 
館内のレストランなので、ここも彫刻や絵画で出来ている。 
窓が大きくて視界全体に空が。明るくて気持ちがいい。 
天井にも壁画。そこにレトロなシャンデリアがびっしり。 
透明のガラス製。豪華すぎて天井が落っこちてきそうだ。 


隣のテーブルには若い親子。小さな姉弟はテーブルの周りをぴょんぴょん走りまわってはしゃいでいる。
なんとなく我々日本人に興味を持ったらしく、何だか照れくさそうに
ちらっ、ちらっ、とこちらを見ては首をくねくねとする。
そのうちに弟の方が、こちらのテーブルまで来て、会計トレーの上にハナクソを置く真似をして
すばやくテーブルの下へ隠れて、パパの足の間から、また一段と恥ずかしそうにこっちを見て笑っている。
「あー。悪い子は出ておいで」手招きをしてみた。小さなお姉ちゃんが弟の背中を後押しする。
弟はいたずらっぽい目で顔半分を出したり引っ込めたりをずっとやっていた。目がアクアマリンだった。

Orsayに何時間いたのだろう。朝から見始めて、出たのは夕方。
自分が何を撮ろうとしているのかを改めて知らされた。
EJの絵。撮りたいのはその絵ではなく、彼が描こうとした光景、そのものだった。
少しパワーをもらった。自分と同じものを見て、同じものを感じている人がいる。

 

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